データプレパレーションをしたことがある人なら、それがいかに時間のかかる作業であるかはわかりますよね。でも、これはデータの中に隠された欠片見つけるのに不可欠なステップです。データを 「修正 」し、古い情報や偏った情報を排除して、必要なインサイトが得られるようにしないといけないのです。
なので、それをマスターすること、特にデータ関連の何かをマスターすることは、夢のように思えるかもしれませんが、できないことではありません。
では、Tableau Prep は必要なデータプレパレーションのソリューションになり得るのでしょうか。
以下は、本記事の重要なポイント5つです:
- データプレパレーションは時間はかかるが、データに隠れているものを発見するための基本的なステップである。
- データ分析のライフサイクルは、データへのアクセス、使用、分析を支援して、レポート機能、ビジネス全体の意思決定、組織全体を強化できるように構造化されている。
- データプレパレーションには、データを処理できるようにするための生データポイントのクリーニングと変換が含まれる。
- データクレンジングには、データセットの修正、更新、重複排除、再フォーマット、統合、強化などが含まれる。
- Tableau Prep は、チームによるデータ準備の実行を支援し、レポートを強化するための直感的な視覚化ツールを提供する。
目次:
- Tableau Prep について
- データ分析ワークフローにおける Tableau Prep の役割
- データプレパレーションの課題
- Integrate.io: Tableau Prep 機能の強化
- Tableau Prep の使用の際のベスト プラクティス
- Integrate.io を使った Tableau Prep の実装: ステップバイステップ ガイド
- Tableau Prep および Integrate.io でデータを接続する
- Q&A
データ分析は、データへのアクセス、使用、保存、分析を支援するように構成されたライフサイクルに従うことから、それでレポート作成能力と意思決定が強化され、ひいてはビジネスが強化されます。
データプレパレーションは、データ分析ライフサイクルにおける重要なステップです。データプレパレーションの際には、生のデータポイントをクリーンアップおよび変換して、データを処理できる状態にしますが、データクレンジングには、修正と更新、重複した情報の削除、統合によるデータセットの再フォーマットと強化が含まれます。
Tableau Prep は、このような大変な作業を念頭に置いて構築されました。 このデータプレパレーションツールで、分析用にデータを準備することができますが、Tableau のデータプレパレーションには ETL (抽出、変換、格納) ソリューションが必要です。
問題ですか? ETLソリューションの多くは、エンドユーザーのために直感的に設計されておらず、うまく設計されているものでも、独自のユースケースに必要なデータ変換ができない場合があります。 さらに、ETL ツールは少々高価な面もあります。
ただ、Integrate.io は他の ETL ソリューションが失敗するところで成功しています。 Integrate.io は、エンタープライズレベルの組織向けに設計された、洗練されたクラウドネイティブ ETL プラットフォームであり、コーディングの知識や難しい習得も必要なく、必要な ETL パイプラインを構築できる何百もの事前構築済コネクタがあります。
Tableau Prep はコード不要のソリューションでもあります。 Tableau Prep は、今日最高のデータ視覚化ツールの1つである Tableau によって提供されるツールであり、どちらも Integrate.io のローコードおよびノーコード ETL およびリバース ETL 環境でシームレスに動作します。 データ統合の初心者であっても、キャリア データ アナリストであっても、Integrate.io のプラットフォームは学習と操作がしやすいことがわかりますね。そして専任のデータ統合スペシャリストが、さまざまなシナリオを案内し、質問に答え、必要に応じていつでもサポートを提供します。
Tableau Prep について
Tableau Prep とは何でしょう? Tableau Prep は、チームがデータを操作して隠れたインサイトを得るために構築された、Tableau サーバー上のデータプレパレーションおよび視覚化ツールであり、Tableau Prep で、データをクレンジング、探索、成形して、分析の準備をすることができます。また、リアルタイムのデータ操作と視覚化により、Tableau で分析できるクリーンで高品質なデータセットの構築がしやすくなります。
Tableau Prep の利点は、自身とチームがデータ準備プロセス全体をシンプルにできるようになる点です。
Tableau Prep の主な機能と利点は、機械学習(ML)アルゴリズムにあります。 このデータプレパレーションツールは推奨タスクを提供し、それによってユーザーはデータをより速くスマートにクリーニングおよび変換できるようになります。
Tableau Prep のその他の機能と利点で次のことができるようになります。
- データの視覚的な準備:Tableau Prep のビジュアル インターフェースを使うと、リアルタイムのデータフローと変換を確認できる。 この視覚化機能により、不要な列の削除、エラーの更新、形式の標準化ができ、ユーザーは変更がデータにどのような影響を与えるかを理解できる。 またユーザーは、アップデートによって問題が発生した際にそれをすぐに確認でき、リアルタイムで修正できる。
- データのプロファイルとクリーンアップ:ユーザーは、矛盾したデータ、欠落している情報、その他の潜在的な問題を見つけることができる。 Tableau Prep には、一般的な品質上の懸念に対処するためのツールがいくつか内蔵されていることから、ユーザーはデータの重複のクレンジングや、データの共通形式への変換、NULL 値の削除や更新ができる。
- データの再形成と結合:結合、ピボット、分割などのアクションを通じて、より包括的なデータセットを作成する。
- データのドラッグ&ドロップ:Integrate.io と同様、Tableau Prep には複雑なデータの準備を実行するためのユーザーに優しいドラッグ&ドロップ機能があり、コードをの記述は1行も必要ない。
その他のスマートな機能には、データ プロファイリング、スマート コネクタ、Tableau プラットフォームの統合などがあります。
Tableau Prep と Tableau Desktop に違いはあるか
Tableau と Tableau Prep はどちらもデータ分析ツールですが、Tableau は強固で対話型のダッシュボードやビジュアルレポートの作成に使われるデータ視覚化プログラムです。 一方、Tableau Prep は、Tableau での分析とレポート用にデータを準備します。 Tableau Prep は基本的な ETL 機能を実行できますが、Tableau Prep と Integrate.io を組み合わせることでそのプロセスが自動化され、データが確実に強固なレポートと視覚化に対応できるようになります。また、Tableau Prep と Tableau Desktop は Tableau Cloud にあり、データ分析スペクトルで補完的なタスクを実行します。
データ分析ワークフローにおける Tableau Prep の役割
Tableau Prep で、ユーザーはデータ変換の素晴らしい視覚的表現を作成できます。 ワークフローは左側の入力ステップで始まり、クリーンなどの1つ (または複数) の変換ステップが続き、右側に1つ (または複数) の出力ステップが続きます。
画像: Tableau Prep ワークフロー。 クレジット: 著者
また、分析が信頼性の高い徹底的なデータセットに基づいて構築されるように、Tableau Prep は会社のデータをわかりやすく可視化してくれます。
ただし、どのデータプレパレーションソリューションを使っても、チームは依然としてデータプレパレーションの課題に直面する可能性があります。
データプレパレーションの課題
データ分析では、人生と同じように、何をするかでどんな結果が得られるかが決まります。
専門家が直面するデータプレパレーションの最も一般的な課題として以下のようなものが挙げられます:
- 無効な値
- データの欠落または NULL 値の欠落
- 不十分な(または全くない)データプロファイリング
- データのエンリッチメントがいつ、どのように必要になるか
- 名前とアドレスの値の標準化
- エンタープライズ システム間のデータに一貫性がない
- 進行中のデータ準備プロセスの文書化、拡張、維持
Tableau Prep は、データ クレンジングと整形タスクをシンプルにすることで、現代の組織のデータプレパレーションの課題に対応します。 例えばユーザーに優しいドラッグ&ドロップのインターフェースにより、ユーザーはデータの確認や、エラーやデータの異常の特定、リアルタイムでのデータのクレンジングができます。
Integrate.io: Tableau Prep 機能の強化
Integrate.io は、組織に合わせて拡張できるクラウドネイティブのデータ統合プラットフォームであり、Tableau Prep と Integrate.io のローコードまたはノーコード環境を組み合わせることで、見逃しているすべての機会に迅速かつ簡単にアクセスできるようになります。 ハードウェアの追加や、コーディングの専門家は必要なく、見えにくいデータに隠れているものを明らかにしてくれるのです。 また、Integrate.io では、何百もの事前構築済コネクタにアクセスでき、さまざまな種類のデータストレージに即座に接続できます。 さらに、このプラットフォームは、以下を通じて Tableau 環境全体を完全に補完してくれます。
- データ自動化の強化
- データワークフローの改善
- さまざまなソースからのデータ統合のシンプル化
そして Integrate.io の機能には主に以下があります:
- 簡単なデータ変換
- 依存関係が確定されたワークフローの作成
- ネイティブ REST API
- 強固なデータセキュリティとコンプライアンス
- 複数のデスティネーションおよびデータソースのオプション
- 行き届いた献身的なカスタマーサポート
また、Integrate.io を Tableau Prep と組み合わせることで得られるその他の利点には、データ品質テスト、データ ガバナンス フレームワーク、ほぼリアルタイムのデータオブザーバビリティなどがあります。
Tableau Prep を使うためのベスト プラクティス
この BI(ビジネス インテリジェンス)ツールを最大限に活用するには、以下の Tableau のベストプラクティスを考慮してください。
データの全体像を把握する
チーム、部門、組織全体の他のメンバーは、準備されたデータをどのように使うのか? これが最も重要であるため、ここで最初の項目としています。このようにデータを全体的に見ることで、どのデータセットを含めるか、どのようにデータを入力するか、どのように構造化されるかが決まります。
データの基本構造を知る
どの部門、チーム、個人がこのデータを使うのか、どのように使われるのか、データがどこに存在するのかがわかったら、そのデータがどのように構造化されているかの把握も重要です。 それは、間取り、部屋数、階数などに関係なく、改ざんできない基本構造である「耐力壁」があるというような、家を改造する場合とよく似ています。 データプレパレーションにおいて「耐力壁」とは、他のフィールドに依存したり関連したりする、他のフィールドに接続されたフィールドにあたります。また、構造化データが手作業で入力されたものなのか、自動化によって入力されたものなのか、各データセットがどの程度詳細なものなのかも知っておくべきです。データ構造を理解することで、データ準備プロセスの「青写真」が見えてきますからね。
データプレパレーションのプロセスの手順に注意する
残念ながら、データプレパレーションは、最初から最後まで、入力 > アクション > 出力のプロセスが常にスムーズであるとは限らず、例えば、見落としていた依存関係、プロセス内の変更が必要なステップ、追加または削除が必要なステップに気づく場合があります。 データプレパレーションプロセスはその人にとって理にかなっているべきであるため、従わないといけないような明確なデータ クレンジングのマニュアルはありません。ただし、各ステップとそのステップで実行したアクションをメモしておくと、プロセスの編集や更新がずっとしやすくなります。
プロセス全体を監視する
手順を文書化するときは、特定のデータセットをクレンジングするとどうなるか? どのような変化が起こるのか? など、各アクションの結果をメモしましょう。プロセス全体で継続的にスポットチェックを行うと、エラーが発生した瞬間にエラーを特定することができ、データを本当に把握していれば、エラーをはるかに見つけやすくなります。 そしてデータがどのように見えるべきかがわかっていれば、何かが正しくない場合のスポットチェックがずっとしやすくなります。
ワークフローと分析を実行する
データのクレンジング、再構築、フィルタリングが完了したら、次はそれを「これは何を言っているのか? 」と分析します。Tableau Prep は、BI ツールの完全なスイートと統合でき、Integrate.io と組み合わせることで、組織のデータに対する新たな可視性を提供します。
Integrate.io を使った Tableau Prep の実装: ステップバイステップ ガイド
データプレパレーションは業界、企業、固有のニーズによって異なりますが、全体としてはデータプレパレーションのワークフローは同じです。
Integrate.io と Tableau Prep の組み合わせを最大限に活用するには以下を行いましょう:
ステップ 1. データを集める
正しい答えを得るには適切なデータが必要なので、要件に応じてデータを選択しましょう。 Integrate.io は複数のデータ ソースから抽出でき、アドホック ベースでデータソースを追加することもできます。
ステップ 2. データを見つけて評価する
データが全て集まったら、各データセットを明らかにします。 この検出プロセスで、データや、特定のユースケースで有用な資産になる前にデータにどのような変換が必要かをがわかります。 データの検出は簡単ではありませんが、Integrate.io のインテリジェントな抽出および CDC(変更データ キャプチャ)機能と Tableau Prep の優れた視覚化機能のおかげで、データを簡単に参照できます。
ステップ 3. データをクリーニングして検証する
データ クレンジングは、データ準備の中で最も手間と時間がかかる側面の1つですが、無視できないステップです。
データクレンジングは以下を行います:
- 不要なデータとフィールドを削除する
- 欠落しているフィールド値を埋める
- データが従うパターンを標準化する
- 個人情報やその他の機密データの種類をマスクすることができる
クリーニングのステップの後、エラーのテストを通じて結果のデータを検証します。 この時点で既存のエラーが完全に明らかになるため、プロセスの次のステップに進む前にそのエラーを解決できます。
ステップ 4. データを変換する
データ変換により、データ エントリの形式や値が更新されます。 これは、データを共通言語に変換することで、すべてのシステムが相互に「会話」できるようになり、データを操作するすべての人がデータを理解できるようになることと考えてください。
ステップ 5. データを強化する
データ エンリッチメントでは、結果として得られるエンリッチされたデータが、より明確で意味のあるインサイトを提供できるように、重要な情報の追加や、特定のデータ ポイントの他のデータ ポイントへの接続が行われます。
ステップ 6. 結果のデータを保存する
データプレパレーションのプロセス全体が完了したら、結果として得られたデータを保存したり、別のアプリ、プラットフォーム、ソフトウェア、またはその他のツールに注ぎ込んだりして、データを分析してビジネス上の意思決定の改善に役立てることができます。
Integrate.io と Tableau Prep の組み合わせを検討していますか?そうすべき理由を以下で見てみましょう。
Tableau Prep および Integrate.io でデータを接続する
組織のデータへの接続には様々な方法がありますが、ここでは、Tableau Prep および Integrate.io と接続する方法を見ていきます。 そして、Tableau Prep と Integrate.io を併用することでデータ分析ワークフロー全体にどのような変革がもたらされるかを見ていきましょう。
データを Tableau Prep に接続する
Tableau 製品内でワークフローを作成して、Tableau Prep の内蔵コネクタを選択します (Web ベース バージョンでワークフローを準備することもできます)。[接続の追加]をクリックして [接続]の ペインを開き、提供されているコネクタのリストを表示します。 たとえば、Snowflake にデータがある場合は、Snowflake のデータ ウェアハウスを Tableau に接続できます。
データを Tableau Prep に接続する方法、または Tableau Prep コネクタの使用方法については、Tableau のサポートされているコネクタのヘルプページを参照してください。 (使用可能なコネクタは、すべて[接続]オプションをクリックした後に Tableau ダッシュボードに表示されるのと同じ順序でヘルプ ページにリストアップされています。)
データをIntegrate.ioに接続する
Integrate.io プラットフォーム上の何百もの事前構築済コネクタから選択します。 Integrate.io は、さまざまなシステム、アプリ、ソフトウェア プログラム、その他のビジネス ツールやECツール、データベース、データ レイク、データ ウェアハウスからのデータを集約できます。変更データの取り込み機能を必要な間隔で設定し、データがどれほど速くアクセス可能になり、理解しやすくなり、分析可能になり、最も差し迫った重要なビジネス上の意思決定に情報を提供できるようになるかを体験してみてください。
Integrate.io のワークフローと変換の機能と能力には、次のものが含まれます。
- データ管理
- データ統合
- データ変換
- データクレンジング
- データ分析
- ML(機械学習)
- データガバナンス
- BI(ビジネスインテリジェンス)
Integrate.io の超高速 ETL およびリバース ETL 機能を使うると、異種データセットを抽出してそれを汎用言語に変換し、結果として得られる均一なデータセットを選択したデータストレージに格納できます。
Tableau Prep + Integrate.io = 効率化された BI のための究極の統合
Tableau Prep の多用途性と効率性により、ビジネスアナリストから技術に詳しいデータプロフェッショナルまで、コーディング知識の有無にかかわらず、あらゆるバックグラウンドのユーザーにとって、クレンジング、整形、変換などのデータプレパレーションステップがより簡単かつユーザーにとってやりやすいものになります。
Integrate.io は、クラウドネイティブでエンタープライズレベルの強固なデータ統合プラットフォームであり、そのソリューションは、必要なコーディング経験がほとんどなくても、データプレパレーションプロセスをさらにシンプルにします。 そして数百の事前構済コネクタやその他の機能を、組織に合わせて選択してください。
データがすべてであり、Tableau Prep を船として、Integrate.io が舵を取ることで、目的のストレージ場所からアクセスできる実用的な分析情報にスムーズにアクセスできます。 Tableau Prep で Integrate.io を使うと、データが実際にどれほど価値があるかが明らかになります。 Integrate.io の 14日間の無料トライアルにサインアップして、ぜひご確認ください。
非常にニッチなユースケースがありますか?独自のビジネスに対する Integrate.io のメリットについてお問い合わせをご希望でしたら、ぜひこちらからお問い合わせください。 プラットフォームの仕組みと Integrate.io が組織にどのように役立つかについてお話できる、専任のデータ統合エキスパートがご案内いたします。
Q&A
Q. Tableau Prep は他のデータ ツールとどのように統合されますか?
A. Tableau Prep は、Tableau Prep Builder を通じて他のデータ ツールと統合します。 Builder には、今日最も一般的でよく使われているタイプのデータに対応するコネクタが複数内蔵されています。 また、データの進化し続ける性質のため、新しいコネクタが頻繁に構築され、Tableau Prep に追加されます。
Q. Integrate.io は Tableau Prep のデータ ワークフローを自動化できますか?
A. はい。 Tableau Prep を Integrate.io プラットフォームに接続すると、ワークフローを自動化できるものもあり、最も一般的なワークフローには、以下のようなものがあります。
- データ統合
- データ変換
- データクレンジング
- データ分析
- ML(機械学習)
- データガバナンス
- BI(ビジネスインテリジェンス)
Q. データ分析に Integrate.io と Tableau Prep を使用する利点は何ですか?
データ分析ワークフローで Integrate.io と Tableau Prep を使用する利点には、以下のようなものが挙げられます:
- コードがほとんどない、またはノーコードで、専門用語のない環境
- 完全にスケーラブルなプラットフォーム
- ハードウェア、ソフトウェア、人員への投資が不要
- 複数のデータソースへの即時の接続
- すぐに使える変換機能