Segment は、さまざまなフォーマットやソースから顧客データを収集や管理できる人気の CDP(顧客データプラットフォーム)であり、データウェアハウスなどのサードパーティのデスティネーションでデータを変換、移行および管理するためのツールをホストしています。

これは、複雑に見える強力なツールであり、 ETL ツールに接続することで、 ETL スクリプトや大規模な外部技術スタックを生成や維持するストレスが加わることなく、データは操作されて効果的に分析されます。

そこでこのガイドでは、ビジネス用のデータ分析を導くことができる最高のSegment  ETL ツールをいくつか取り上げます。以下に、Segment ETL ツールを探す際に知っておくべき重要なポイントを挙げてみましょう:

  • Segment には独自のデータ変換および統合機能が多数含まれているが、より高度で自動化された機能は、Integrate.ioのようなサードパーティ製の ETL ツールによって実現される。
  • Segment はデータ管理のための強力だが非常に複雑な CDP と考えられており、ローコード/ノーコードのインターフェースを備えた ETL ツールで、こうしたデータ分析と統合プロジェクトをシンプルにすることができる。
  • 特にオンボーディング中の、ガイド付きのカスタマー サクセスやサポート ワークフローは、Segment と統合された ETL ツールに求めるべき素晴らしい点である。
  • Segment ETL ツールは、さまざまなデータウェアハウスや BI(ビジネスインテリジェント)ツールの移行先と連携する傾向があるが、セグメント単体ではやや限定的である。
  • Segment は主に顧客データを管理するためのプラットフォームであるため、Segment ETL ツールには、CRM(顧客関係管理)や ERP(企業資源計画)、その他人口統計データに特化したデータストレージや分析プラットフォーム用の確立されたコネクタが含まれているものを探すのがいい。

目次

    1. Integrate.io
    2. Stitch
    3. Panoply

Segment ETL ツールとは

Segment ETL ツールは、Segment CDP 統合に対応するコネクタ、データソース、データデスティネーションがある ETL(抽出、変換、格納)プラットフォームです。Segment には多くのネイティブデータ変換および統合機能が含まれているため、Segment ETLツールが本当に価値をもたらすには、より高度な自動化とスケーラビリティのワークフロー、より多様なデータデスティネーションへのローコード/ノーコードコネクタ、強力なカスタマーサポートチームと学習リソースがないといけません。

Segment ETL ツールの評価方法

以下に、Segment ETL ツールを評価する際に考慮すべき重要な点を挙げましょう:

機能

Segment には多くの統合機能とデータウェアハウス機能があり、それだけで有用なツールとなっていますが、適切な ETL ツールだと、このような既存機能を補完や最適化し、顧客データ、関連分析、ワークフローをよりコントロールして可視化することができます。

Segment のデータのワークロード用に ETL ツールを選択する場合、データウェアハウスと BI ツールの両方を含む、関連するさまざまなデータデスティネーションのサポート、API とファイルの取り込み機能、実装とドキュメンテーションのリソース、ローコード/ノーコード自動化ワークフローがあるプラットフォームを探しましょう。

使いやすさ

多くの Segment ユーザーがサードパーティの ETL ツールを選択する理由として、Segment に内蔵されている機能が必ずしも使いやすいとは限らないという点が挙げられます。Segment には、ローコード/ノーコード機能があまり含まれておらず、カスタマーサポートもかなり手薄であり、顧客は大体、初期設定と継続的なメンテナンスの難しさについて何かしら言っています。

Segment のデータの使いやすさとアクセシビリティを上げるには、ローコード/ノーコードでドラッグ&ドロップのインターフェースがある ETL ツール、素人でもわかるような用語が使われたドキュメント、事前構築済みのコネクタ、高い可用性と専門知識を持つカスタマーサポートチームを探しましょう。

料金設定

Segment 自体はかなり手頃な価格のツールであり、統合が450以上、データウェアハウスのデスティネーション1つ、ソース2つ、リバースETL のレコード50万件へのアクセスがある無料プランから利用できます。それを考えると、Segment の顧客が、手頃な価格と便利な機能の深いコレクションのバランスを取る ETL ツールに興味を持つのもわかります。

予算内に収めるには、前もってサードパーティ製の ETL ツールの予算を決め、最有力候補の中から価格帯の幅を調査しておきましょう。多くの場合、ニーズに合った低価格のものや無料のオープンソースオプションを見つけることができると思いますよ。

1.Integrate.io

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G2 の評価:5つ星中4.3

主な機能:

Integrate.io は、データ統合および ETL ソリューションのプロバイダの第一線におり、ドラッグ&ドロップのユーザーインターフェース、さまざまな接続先への事前構築済みコネクタ、幅広いカスタマーサポートを顧客に提供しています。

Integrate.io は、使いやすさを重視した多くの機能を備えていますが、強固な ETL や補助的な機能にも手を抜いていません。例えば、Integrate.io の顧客では、このプラットフォームの60秒のデータレプリケーション機能、データオブザーバビリティのモニタリングおよびアラート、データ価格の最適化やその他の推奨事項などのオンデマンドの詳細なデータウェアハウスのインサイトが特に評判です。

また、料金については、価格は製品ごとに設定されています。例えば ETL およびリバース ETL 製品は年間15000ドルからとなっており、14日間の無料トライアルも用意されています。

メリット:

  • CDC およびデータオブザーバビリティのニーズなど、さまざまなデータ管理および統合ツールへのモジュール式アクセス。
  • すべてのプランで、パッケージ、転送、ユーザーを無制限に利用できる。
  • 高い評価があり責任感のあるカスタマーサービスチーム、最低30日間のカスタマイズされたオンボーディング、専任のソリューションエンジニア。

デメリット:

  • コネクタやデータソース固有のドキュメントがやや限定的。
  • ETL およびリバース ETL 製品は、特に小規模なチームや予算にとっては高価な場合がある。

2.Stitch

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G2 の評価:5つ星中4.5

主な機能:

  • 標準および Stitch 認定のデータソース
  • オープンソースのデータ抽出フレームワーク
  • 無料の履歴データ複製
  • 拡張可能な REST API
  • デベロッパーのインターフェースとレポート

現在 Talend の一部となっている Stitch は、自動化されたデータパイプラインと ETL 管理のための一般的なクラウドプラットフォームです。そして Segment は、Stitch の認定データソースオプションの1つで、この分野の中小企業など10以上のデータウェアハウスやストレージオプションと統合できます。また、ユーザーが頻繁に Stitch を選択する理由に、そのセキュリティおよびコンプライアンス機能、データ変換の品質、拡張性、および主要なデータ分析や BI ツールと互換性のあるデータ構造化戦略が挙げられます。

料金については、例えば Stitch のスタンダードプランは、500万行の場合だと月額100ドルまたは年額1000ドルで利用できます。また、プラットフォームへの加入時期に応じて、14日間または2ヶ月間の無料トライアルも利用できます。

メリット:

  • プラットフォームには、さまざまなセキュリティおよびコンプライアンス標準と安全策が組み込まれている。
  • 少なくともデータ量が少ない場合には、かなりリーズナブルな価格設定だと考えられる。

デメリット:

  • Stitch の スタンダードプランには、ユーザー数などの多くの制限がある。
  • コネクタはバグが多く、もっと定期的に更新が必要だと考えるユーザーもいる。そしてユーザーは大体、Stitch のカスタマーサービスと対応に懸念を抱いている。

3.Panoply

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G2 の評価:5つ星中4.5

主な機能:

  • SQL のワークベンチ
  • ネイティブのグラフ、チャート、ビジュアライゼーション
  • Flex Connectorと他のサードパーティ ETL ツールとの互換性
  • マルチソースデータの同期
  • 自動でのデータ型検出

Panoply は、2つの別々の役割を担っており、この分野ではユニークな存在です:主に最新のデータ ウェアハウス環境ですが、Flex Connector とカスタマイズにより、ETL ツールとしても機能します。また、 データウェアハウス優先型の環境としての役割により、Stitch などの他の多くの ETL 競合他社との互換性が得られます。 なので、Panoply への移行でも、Panoply からの移行でも、マルチツール環境の一部として使用したい場合でも、ビジネス データ管理の目標と互換性がある可能性があります。

Segment は Panoply のスナップコネクタの1つで、数分でセットアップが完了します。また、Panoply は Segment のデータと複数の Panoply ソースとの同期に対応しており、ユーザーは Segment のデータを、200以上ある他のデータソースオプションと、コードを使わずに組み合わせることができます。

料金については、Panoply のプランは月額389ドル、年払いだとひと月あたり299ドルからあり、この価格帯は、月間1,000万行まで対応しています。

メリット:

  • Panoply 自体がマネージド ELT であり、クラウドデータウェアハウスであるため、ELT 統合のプロジェクトの中間ツールやコストを削減することができる。
  • 多くのユーザーは、カスタマーサポート、特にここ数ヶ月でベンダーが行ったいくつかの変更について好意的な評価をしている。

デメリット:

  • Panoply がデータウェアハウスに対して取っているアプローチのため、ユーザーはデータのデスティネーションを BigQuery にかなり限定される。
  • Panoply にはコード不要の機能があり、そのほとんどが簡単に使えるが、ユーザーは不要なデータを簡単にオーバーロードし、月間プランの上限を超えてしまうことがある。

Segment ETL ソリューションで Integrate.io を始めよう

Integrate.io は、Segment ユーザーにとって素晴らしい ETL ソリューションであり、Segment ユーザーは、ツールのアクセシビリティや複雑な機能に懸念を抱くことがよくありますが、Integrate.io の顧客は、アクセシブルな機能と、迅速でプロフェッショナルなカスタマーサービスリソースについて、常にこのプラットフォームとベンダーを賞賛しています。


この分野の他の多くのツールでは、ユーザーがセットアップや導入作業のほとんどを自分ですることが求められるのに対し、Integrate.io ユーザーは、Integrate.io の利用を開始するとすぐに、専門のソリューション エンジニアにアクセスできるようになるというのは注目すべき点です。

Integrate.io が Segment ETL プロジェクトでどのように機能するかをご覧になたい方は、こちらからIntegrate.io のデモをぜひお申し込みください。

Segment ETLに関するQ&A

Q. ETL ツールの仕組みはどうなっていますか?

A. ETL ツールとは、抽出(Extract)、変換(Transform)、格納(Load)の頭文字をとったもので、さまざまなソースからデータを集め、それを特定の条件を満たすように形を変えて、一元化されたデータベースやデータウェアハウスに格納するプロセスをシンプルにするソフトウェア・ソリューションです。このようなツールで、こういった作業が自動化および効率化され、データ統合と変換がより効率的になります。

Q. Segment ETL ツールに求められる主な機能は何ですか?

A. ETL ツールの重要な機能には、「強固なデータ抽出機能」、データクレンジングや集計、検証などの「高度な変換機能」、データベースやスプレッドシート、Webサービスなどの多様なデータソースのサポート、大規模なデータセットを扱うための「拡張性」、データ品質を維持するための「効果的なエラー処理」などが挙げられます。

Q. ETL ツールは構造化データと非構造化データの両方を扱うことができますか?

A. はい、ETL ツールは汎用性が高く、データベースに格納された情報のような「構造化データ」と、テキスト文書、画像、JSON ファイルのような「非構造化データ」の両方を管理することができ、この汎用性によって、さまざまなデータタイプに対応することができます。