eコマースビジネスを運営するには、単に店舗から商品を販売するだけでなく、もっと幅広い機能が必要です。もしあなたがeコマースストアをまだ始めたばかりだとしたら、スタートアップに必要なeコマースAPI、ツール、テクノロジーは、どれがあなたのビジネスに最も適しているか見極めるのは難しいかもしれませんが、ネットショップを成功させるには、在庫管理の合理化からカスタマーサポートまで、あらゆる機能を備えたサードパーティのソフトウェア・アプリケーションの助けが必要です。

とはいえ、こういったシステムをフルに活用するには、システム間のAPIや統合を処理するための専用のeコマースソリューションが必要です。ITの分野では、統合(コネクタとも呼ばれる)は、2つの関連しないアプリケーションやサービスが通信して情報を共有できるようにする、あらかじめ作られたコンポーネント、プラグイン、アドオンのことを言います。API(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)とは、統合プロセスを簡単にするために、これら2つのサービスがどのように通信できるかを記述したルールと定義のセットのことを指します。


市場には多くの可能性がありますが、どのようにして最適なeコマースAPIと統合ツールを選べばよいのでしょうか?
この記事では、あなたのビジネスに最適な選択ができるように、eコマース統合とAPIに関する7つの選択肢を掘り下げていきます。

以下は、eコマースのAPIと統合7選です:

  • eコマースデータを他のアプリやサービスから利用できるようにするためのeコマースプラットフォームAPI
  • 他のマーケットプレースで製品を販売するためのサードパーティによるeコマースサイトのAPI
  • 購入や決済処理を行うペイメントゲートウェイAPI
  • ウェブデザインと開発を統合するためのウェブサイトビルダーAPI
  • 顧客とのインタラクションを管理するためのCRM(顧客関係管理) API
  • 問い合わせやトラブル対応を効率的に行うためのカスタマーサポートAPI
  • 注文や在庫数を管理するための在庫管理API

目次

  1. eコマースプラットフォームAPI
  2. サードパーティのeコマースサイトAPI
  3. 決済ゲートウェイAPI
  4. ウェブサイトビルダーAPI
  5. CRM API
  6. カスタマーサポートAPI
  7. 在庫管理API
  8. Integrate.io のeコマースAPIへの取り組み

1. eコマースプラットフォームAPI

どのeコマースプラットフォームがネットビジネスに最適かというのは盛んに議論されていますが、最も人気のあるeコマースプラットフォームのほんの一例を挙げるとすれば、Shopify、BigCommerce、Magento、WooCommerceなどがあります。

eコマースサイトが大きくなるにつれ、ショッピングカートに入れた商品から、チェックアウト前に購入を断念したユーザーの割合まで、顧客の行動に関するデータをどんどん集めることになりますが、賢いショップオーナーの場合、このような情報を収集・分析して隠れたトレンドや見解を見出し、それをより賢明な意思決定に役立てるに違いありません。

そのためには、サードパーティの分析ツールやデータウェアハウスでのデータ処理が度々必要になってきますが、そもそもeコマースプラットフォームからデータを取り出すには、eコマースソリューション専用のAPIが必要です。Shopify API、BigCommerce API、Magento API、WooCommerce APIのどれが必要であれ、ここで言う「最高のeコマースAPI」とは、eコマースプラットフォームからデータをエクスポートして、他のアプリやシステムにインポートしやすくするもののことです。

2. サードパーティーのeコマースサイトAPI

自身のウェブサイトでの販売に加えて、Amazon、eBay、Etsyなどのサードパーティのeコマースストアでも販売したいと思うかもしれません。そういったネットショップで効率よくビジネスをするには、eコマースプラットフォームが簡単に統合できるAmazon APIまたはeBay APIが必要です。これらは、サードパーティ・ストアに最適なeコマースAPIで、自身のメインのウェブサイトで状況が変化するたびに、新しい製品と価格であなたの店内を自動更新できます。

3. 決済ゲートウェイAPI

eコマースストアは、ユーザーが選択した支払い方法(クレジットカード、デビットカード、銀行振込、あるいは暗号通貨など)で購入できるように、StripeやPayPalなどの決済ゲートウェイと統合する必要があります。決済ゲートウェイに最適なeコマースAPIは、eコマースサイトのチェックアウトシステムを、購入者のための統合を処理してくれるサードパーティの決済ゲートウェイに自動的に繋げてくれます。決済ゲートウェイAPIのその他の利点としては、より良いユーザー体験とより簡単な詐欺防止が挙げられます。

4. ウェブサイトビルダーAPI

eコマースプラットフォームの中には、独自のウェブサイトビルダーツールが搭載されているものもありますが、WordPressやSquarespaceなどのサードパーティーのウェブサイトビルダーを利用するのもよいでしょう。こういったソリューションでは、様々なプラグインやテンプレートを使用して、フロントエンドに独自のウェブサイトを構築しやすくなり、バックエンドの懸念は内部で処理されます。このやり方で行う場合、ウェブサイトビルダーとeコマースプラットフォームが通信できるのに適したeコマースAPIが必要です。その一例として、WordPressには、あなたが自身のウェブサイト上の各投稿やページに簡単にアクセスできるようにREST APIが付いています。

5. CRM API

顧客関係管理(CRM)ソフトウェアで、営業、マーケティング、カスタマーサービスチームが、顧客とのやり取りを一つひとつ追跡しやすくなります。電話やメールからウェブサイト訪問、SNSまで、各タッチポイントやチャネルを把握することで、いい顧客体験の実現がより可能になります。CRM統合は、ネットショップが活用すべき最高のeコマースAPIの1つであり、Salesforce などの CRMプラットフォームは、API を通じて情報を公開しており、データウェアハウスやデータレイクなど、一元管理された場所に簡単にエクスポートすることができます。

6. カスタマーサポートAPI

小規模事業から世界的な小売企業に成長するにつれ、拡張性を犠牲にすることなく、効果的なカスタマー・サポート・ソリューションが必要になりますが、Zendesk、Freshworks、Intercomなどのカスタマーサポートツールは、問い合わせ、問題、苦情を効率的に監視し、解決するサポートをします。カスタマーサポートのデータは非常に有益な情報であるため、サードパーティの分析ツールにすべてのデータをエクスポートできるように、最高のeコマースAPIを備えたソリューションが欠かせません。そうすれば、測定基準とKPIを追跡して、顧客サービスが常に高品質であり続けることを確実にすることができるからです。

7. 在庫管理API

最後になりますが、在庫管理・受注管理APIは、ネット通販ビジネスにぴったりなeコマースAPIの1つです。在庫管理ソフトウェアは、商品の在庫レベルを把握することで、問題を予測し、問題が発生する前に解決(例:商品の追加製造)するのに便利です。受注管理ソフトウェアは、eコマースの注文が発注された瞬間から倉庫から出荷されるまで、そのライフサイクル全体の追跡をサポートします。

Integrate.io のeコマースAPI への取り組み

ここまで、あなたのウェブサイトに最適なeコマースAPIと統合についてお話してきましたが、これらすべての統合を1つのツールで行うにはどうしたら良いでしょうか?Integrate.io は、まさにそのために作られました。

Integrate.ioは、ETL(抽出、変換、格納)およびデータ統合専用のソリューションです。自動化によってデータソースを簡単に接続し、データパイプラインの合理化と最適化を可能にします。プラットフォームには、Shopify、BigCommerce、Magento などの一般的なeコマースソリューションを含む140 以上のビルド済みコネクタと統合が含まれています。

視覚的なドラッグ&ドロップ・インターフェースにより、技術的なバックグラウンドを持たない初心者でも、丈夫で生産性の高いデータワークフローの構築を始めることができます。Integrate.ioには、FlyData CDC(変更データ取得)機能など、非常に価値の高い機能が搭載されており、前回の統合作業以降に変更されたデータレコードは自動的に検出することができます。さらには、リバース ETL も搭載されており、集中管理されたデータウェアハウスからサードパーティの専門システムに簡単に情報を転送することができます。

Integrate.ioは、eコマース・SaaS・メディア/エンタメ・ヘルスケアなど、どんなビジネスにも最適なソリューションを提供しています。
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