API(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)は、データが特定の目的地や情報源と容易に行き来できるようにするものです。API は、異なるソフトウェアのエンドポイント間の通信を可能にすることで、Webサイト、サーバー、およびアプリの効率的かつ効果的な統合をサポートします。本記事で、運輸業界のさまざまなAPI、一般的なAPIの用途、APIを作成・管理するエキスパートとの提携による運輸業界関連のアプリやWebサイトのサポートを見ていきましょう。

宅配便のAPI


輸送で最もよく使われるAPISの中には、商品の発送に関連するものがあり、具体的には小包宅配便があります。UPSは2021年に最も成功した小包宅配業者の1つで、110億ドル以上の売上を記録しました。UPSは、さまざまな配送関連サービスのAPIを提供しており、ユーザーが活用している機能の多くは、実は彼らが気づかないところでAPIを経由しているものであり、例えば以下のようなものがあります:

  • 配送ラベル印刷のための住所の詳細を取得するAPI
  • 出荷の追跡
  • 海外発送等の渡航書類の作成
  • 集荷依頼
  • 出荷オプションとコストの比較

配送データのデジタル化を活用したいデベロッパーは、同社に登録し、デベロッパーサポートオプションにアクセスすることで、UPSのサービスを統合することができます。また、UPSのAPI統合に関する質問や懸念に関しては、お互いにサポートすることを目的とした、急成長中のデベロッパー向けコミュニティがあります。
その他、商品発送のための輸送サービスのAPIを提供する宅配業者に、DHL、FedEx、USPSなどもあります。

サプライチェーンのAPI

運輸業界におけるAPIは、単にモノを移動させるだけではありません。商品の生産から消費者へのトラック輸送に至るまで、サプライチェーン全体ではあらゆる段階で効果的なコミュニケーションと管理が必要です。これには、eコマースのための在庫管理、供給不足、港への商品の配送がボトルネックになった場合などの混乱への対処といった側面が含まれます。

多くの企業には、サプライチェーンのさまざまな部分と繋がるために、デベロッパーとそのチームを特にサポートするAPIがありますが、 Integrate.ioのAPI管理サービスは、どのような業界で働いているかにかかわらず、それを実現するために確実に適切なAPIを使うようサポートします。

サードパーティロジスティクス(3PL)業界向けAPI

3PLとは、顧客の物流管理をサポートする企業やパートナーの略称です。これは多くの企業にとって、商品を安全に配送するということですが、それ以外にも、商品の保管や医薬品の専門的な倉庫ソリューションの提供などの側面もあります。例えば、パンデミック時に新型コロナワクチンを輸送する場合、ワクチンの有効期間の確保のために、冷却と保管について非常に特殊な取り決めが必要になります。輸送会社も医療機関も、こういった配送の進捗状況の監視や、いつ到着するかの確認、特殊な格納ユニット内の温度に関するデータの記録のために、APIに依存することになります。

その他、3PL企業の輸送におけるAPIの従来からの用途としては、以下のようなものがあります。

  • 利用可能なすべてのパートナーと連携し、オンデマンドでサプライチェーンを完全なリアルタイムで可視化
  • 発注書の作成
  • レシートと請求書の作成
  • 小包ラベルの作成
  • 各種出荷書類・データの検索
  • 注文の変更・取消
  • 必要に応じた、対面での商品引取りの手配

受注処理API

多くのeコマース企業は、パートナー企業と連携して顧客の注文に応えています。つまり、必ずしも自社で在庫を保有しているわけではなく、商品によってはオンラインビジネスの荷主となるパートナーに預けている場合もあるということです。このため、運輸・物流に関する他の一般的なAPIとして、受注処理APIがあり、企業は受注処理会社を自社のシステムやアプリに統合することができるようになっています。

その最大の例は、フルフィルメント by Amazon(Fulfillment by Amazon)でしょう。Amazonは多くの受注処理センターを持っており、小売業者、卸売業者、さらには製造業者が様々なニーズで彼らに依頼できるようになっています。彼らのSelling Partner APIポータルは、かつてのAmazon Marketplace Web Serviceに取って代わるものになり、このAPIポータルでは、注文の作成から商品の価格管理、顧客への出荷の追跡まで、サプライチェーンのほぼすべての側面をAPIで管理することができます。

公共交通機関向けAPI

上記の輸送用途のAPIのほとんどは、モノの移動に焦点を当てていますが、もう一つ重要なものがあります。人です!民間輸送会社の多くは、UberやLyftのように、独自のAPI接続性を持っていますが、多くの人は公共交通機関のウェブサイトやアプリを動かすAPIを毎日使っていることでしょう。そしてGoogleマップのような日常的なものでさえ、地図機能を自分のアプリに統合したいデベロッパー向けにさまざまなAPIが用意されており、これには、HTTPリクエストを使用してJSONまたはXML形式で道順を返すDirections API(ルート検索)が含まれ、バス、電車、路面電車、自転車など、さまざまな交通手段で移動することができます。APIは、距離、道路状況、現在の最適なルートなどのデータをリアルタイムで取得し、旅行者が適切な旅程を立てられるようサポートします。

このようなAPIは、混雑していないルートを使うようにユーザーに促すことで、排気量を減らすこともでき、これは、企業が持続可能な目標を達成し、世界をより良い場所にするのに一役買っています。


運輸・物流におけるIntegrate.ioのAPI管理サービス

運輸・物流向けAPIは、現代のビジネスにおいて必要不可欠な存在です。DX(デジタルトランスフォーメーション)は未来ではなく今であり、それに適応できない企業は業界での居場所がなくなってくることでしょう。Integrate.ioは、あらゆる業界の企業をAPIの作成と管理でサポートし、出荷から従業員の移動、配送ドライバーのためのマッピングのルーティングまで、企業のあらゆる可動部分との統合を可能にします。

ノーコードAPI作成と自動化、および電子データ交換(EDI)のためのクラス最高のソリューションで、思い通りに動作します。また、必要な機能のみを選択することができます。

データ統合プラットフォームであるIntegrate.ioでは、企業はクラウド上でデータの統合、処理、分析のための準備を行うことができます。コードや専門用語を有しなくても使用できる環境であるため、ハードウェア、ソフトウェア、または関連インフラに投資することなく、どのような組織・個人でもビッグデータがもたらす機会をご享受頂けます。
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