データ管理の分野では、Hevo Data、Talend、Integrate.io が際立っており、それぞれが以下のように独自のデータ統合機能を提供しています。

  • Hevo Data には150以上の SaaS コネクタ、カスタム統合、パイプラインのオートメーション、強固なセキュリティ機能がある。
  • Talend は、エンタープライズ向けのツール、広範な統合、高度なデータガバナンスツールで評価されている。
  • Integrate.io は、コード不要のインターフェース、豊富なコネクタ、優れたカスタマーサポートなど、使いやすさを重視している。

このプラットフォームは3つとも統合と24時間365日のカスタマーサポートを最優先していますが、提供するサービスと価格体系には違いがあり、Hevo Data はお財布に優しく、Talend は企業中心で、Integrate.io は様々なビジネス規模にバランスの取れたアプローチを提供しています。

つまり、具体的なニーズ、予算、好みの機能によって選択は変わってきます。そこで本記事では、Hevo Data、Talend、Integrate.io の機能、サポート、価格を比較し、皆さんのビジネスに最適なデータ統合プラットフォームを決めるお手伝いをします。

目次

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Hevo Data とは

G2 の評価:5つ星中4.3

Hevo Data はユーザーに優しいデータパイプラインプラットフォームで、最近統合機能が追加されました。ユーザーは、Hevo Data で複数のソースからデータを自動的に同期し、データの変更に応じて更新されるパイプラインを設定できます。

また、Hevo Data の主な機能には、150以上の事前構築済みコネクタのオプション、コード不要の ETL、カスタマイズ可能なコネクタビルド、外部APIなどがあります。

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Talend とは

G2 の評価:星5つ中4.4

Talend は、幅広いソリューションと製品をユーザーに提供している、エンタープライズレベルのデータ管理プラットフォームであり、高度な機能と性能を必要とするユーザー向けに、コード不要のデータ取り込みのための Stitch、データ管理と分析のための Data Management Platform および Big Data Platform、クロスプラットフォームのエンタープライズレベルのデータ統合ソリューションのための Data Fabric があります。

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Integrate.io とは

G2 の評価:星5つ中4.3

Integrate.io は、ETL、ELT、CDC(変更データキャプチャ)、データオブザーバビリティや、その他いくつかのデータ統合および管理タスクに使用できる、コード不要のデータパイプラインプラットフォームです。ローコード/ノーコードのワークフローとオペレーション、そして豊富で多様なコネクタライブラリーがあり、多くの人に選ばれています。

また、競合他社と比べると、Integrate.io は、CX(カスタマーエクスペリエンス)やサポートリソースの分野でも、中小企業から大規模なグローバル組織までのスケーラビリティでも特に優れています。

比較概要

Hevo Data

Talend

Integrate.io

主な機能

  • データ統合

  • データパイプライン

  • API

  • iPaaS

  • ETL、ELT、CDC

  • アプリケーションおよび APIの統合

  • データ整合性とガバナンス

  • ETL およびリバース ETL

  • ELT および CDC

  • API 生成

  • データオブザーバビリティ

統合

  • 150以上のコネクタ

  • マーケティング、プロジェクト管理、クラウドストレージ、その他の重点分野

  • 140以上のStitch用コネクタ

  • Talend Data Integration 用の1,000以上のコネクタ

  • ESB インフラストラクチャ

  • 数百のコネクタ

  • データベース、クラウドストレージ、マーケティング、財務、その他の重点分野

サポート

  • 24時間365日のメールサポート

  • 24時間365日のライブチャットによるサポート

  • 追加料金によるプレミアムサポート

  • Talend Success サービスにより24時間3365日利用可能

  • Talend Success サービスは段階的な価格パッケージで利用可能

  • ライブチャット、メール、電話による24時間365日のグローバルサポート

  • Zoom サポート

  • サービス状況のアップデート

  • ウェビナー、白書、用語集

料金設定

  • ユーザー5名まで月額0ドルから利用可能

  • スタータープランはイベントベース価格

  • ビジネスプランはカスタム価格

  • 有料商品プランに関する営業への問い合わせが必要

  • ソリューションによる

  • データオブザーバビリティと DWH(データウェアハウス)のインサイトの無料オプション

  • 月額、年間、コネクタごとのサブスクリプションが利用可能

Hevo Data と Talend と Integrate.io: 主な機能

Hevo Data、Talend、Integrate.io にはいずれもデータ統合とパイプライン・ソリューションの何らかのバージョンがありますが、各ツールは顧客に独自の機能を提供しています。以下のセクションで各ツールの主な特徴を見てみましょう。

Hevo Data

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  • SaaS アプリケーション用の150以上のコネクタオプション
  • カスタム統合ビルドのオプション
  • Hevo Pipeline によるエンドツーエンドのパイプラインの自動化
  • 自動スキーママッピングとオーバーライド
  • カスタマイズ可能なダッシュボード
  • エンドツーエンドの暗号化とコンプライアンス機能
  • REST API を利用可能

Talend

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  • アプリケーションとAPIの統合
  • Talend Trust Score によるデータガバナンスとデータ整合性の管理
  • 自動化されたデータクリーニングとプロファイリング
  • 完全に自動化されたクラウドデータパイプラインのための Stitch
  • Stitch 用の140以上のデータコネクタとソース、Talend Data Integration 用の1,000以上のコネクタ
  • Data Fabric の API 設計、テストおよび作成

Integrate.io

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  • 220以上の変換を備えた ETL およびリバース ETL へのコード不要のドラッグ&ドロップ手法
  • 豊富な式言語と Cron 式ビルダーを使ったローコードのデータ集約、高度な API アクセス、カスタマイズ用の Webフック
  • Salesforce との双方向接続など、数百の ELT および CDC のデータコネクタ
  • パイプライン自動化のためのオートスキーママッピング
  • REST API の生成機能
  • ロールベースのアクセス制御
  • PHP、Python、Python 3、Node.JS でのカスタムスクリプト作成
  • データオブザーバビリティのモニタリングおよびアラート

統合

この3製品はすべて、主にコネクタ、API、および他の組織との直接的なパートナーシップを通じて、さまざまな統合を提供しています。それぞれの統合を見てみましょう。

Hevo Data

Hevo Data では、すぐに使えるコネクタのライブラリを通じて、ユーザーはマーケティング、セールス、サポート、製品、財務・会計、エンジニアリング分析ツールなど150以上の統合に簡単にアクセスでき、データベースとファイルシステムの統合も可能です。

また、Hevo では必要な統合オプションが見つからない場合、ユーザーが統合をリクエストしてカスタムビルドすることができます。Hevo Data が対応している主なデータ連携先には、Snowflake、Redshift、BigQuery、Databricks、PostgreSQL、MS SQL Server、Azure Synapse Analytics、Firebolt、MySQL、MySQL Amazon Aurora などがあります。

Talend

Talend の利用可能な統合オプションは、どの製品を選択するかによって変わってきます。例えば Talend Data Fabric のユーザーは、最も包括的な統合アクセスとオプションを利用でき、それには、Talend Data Integration とその1,000以上のコネクタとコンポーネントへのアクセス、複数のクラウドとストレージサービスプロバイダのプラットフォームへの事前構築済みのアクセス、140以上のデータ抽出ソースオプションを持つデータ取り込みツール Stitch へのアクセスが含まれます。

Talend の最も近いテクノロジーパートナーには、Snowflake、AWS、Azure、Databricks、Google、Cloudera があります。また、クラウドパートナー、データパートナー、システムインテグレーターが混在する広大なパートナーネットワークを顧客に広げています。

Integrate.io

Integrate.io のコネクタライブラリには、一般的なビジネスアプリケーションからより専門的なビジネスアプリケーションまで、何百ものオプションがあります。また、Integrate.io の統合は、データベース、クラウドストレージ、クラウドサービス、分析、広告、ロギング、BIツールのコネクタオプションに重点を置いています。

Integrate.io の顧客にはさまざまなバックグラウンドがありますが、カスタマーサクセス、ソフトウェア開発、財務、マーケティング、製品、販売、サポートのユースケースでプラットフォームの統合機能が最も頻繁に使われています。そして、これらのコネクタは、セットアップにコーディングを必要としません。

サポート

3社とも24時間365日のカスタマーサポートがありますが、Hevo Data には制限があり、Talend のサポートリソースには追加費用がかかります。では、それぞれのカスタマーサポートの仕組みについて以下で見ていきましょう。

Hevo Data

Hevo Data は、ガイド付きおよびセルフサービスのカスタマーサポートオプションをユーザーに提供しています。無料プランのユーザーには24時間365日のメールサポート、スタータープランのユーザーには24時間3365日のメールおよびライブチャットサポート、ビジネスユーザーにはこの両オプションに加え、プレミアムサポートおよび専任のアカウントチームがあります。

セルフサービスのリソースについては、大抵のユーザーが Hevo のドキュメントから始めますが、ドキュメントには、使い始めからアカウント管理まで、あらゆることが網羅されています。さらに、より一般的なガイダンスが必要なユーザー向けに、用語集やリリースノートも用意されています。その他のサポートおよび学習リソースには、ビデオ、ブログ、リソースガイド、APIドキュメント、チュートリアルなどがあります。

Talend

Talend はセルフサービスのカスタマーサポートオプションも提供していますが、ほとんどのサポートは有料のカスタマーサポートプランとTalend Successサービスを通じて提供されます。ユーザーは、Talend Success サービスを通じて実装パートナーシップによるカスタマーサクセス管理、パートナーやプロフェッショナルサービスベンダー、24時間3365日のテクニカルサポートなどの段階的なサポートパッケージを支払うことができます。

また、Talend Academy のトレーニングと製品アップデートは、どの Talend Success サービスの階層を選択しても追加費用なしで含まれています。その他のセルフサービスサポートオプションには、ナレッジセンター、ホワイトペーパー、ウェビナー、ベンダーのブログなどがあります。

Integrate.io

Integrate.io は、製品およびパッケージ層の全てにおいて、ユーザーに対してある程度のカスタマーサポートサービスを提供しています。例えば、ETL およびリバース ETL の顧客は全て、専任のソリューション・エンジニアを利用することができます。また、メール、電話、チャットによる年中無休のサポートと、少なくとも30日間のオンボーディングサポートを受けることができます。

他の主なデータ管理および統合プロバイダーとは異なり、Integrate.io のエージェントベースのカスタマーサポートリソースは、どの作業予算でも利用可能です。なので、年中無休の対応と相まって、Integrate.io はこの分野のカスタマーサポートで最も評価の高いベンダーの一つとなっています。

料金設定

Hevo Data、Talend、Integrate.io は、ソフトウェアの価格設定に幅があります。Hevo Data は中小企業の要件と予算に対応している一方、Talend は高価な企業向けコストで知られています。そして、Integrate.io はその中間に位置する傾向がありますが、Integrate.io 製品のうちいくつかは Hevo Data と同様の価格設定となっています。

Hevo Data

Hevo Data の料金パッケージは以下の3種です:

  • 無料:ユーザー5名まで月額0ドル、100万件のイベントが無料、50の厳選されたコネクタ。
  • スターター:イベント500万件、ユーザー数無制限で月額(年払い)239ドルから。
  • ビジネス:要望に応じて、カスタムメイドの見積もりが可能。

Talend

Talend の料金設定については、Data Management Platform、Big Data Platform、および Data Fabric の料金ページでは明確にカバーされていません。

また、Stitch の価格は、月間500万行で年間1,000ドルからですが、その他の製品の価格については、直接営業への問い合わせが必要です。

Integrate.io

Integtrate.io の料金ページ

Integrate.io は、価値と拡張性を提供することを信条としており、その料金体系は、ビジネスの成長に合わせて設けられています:

  • ETL およびリバース ETL:このサービスには、データプロセスの効率化に役立つ複数のコネクタが含まれており、年間わずか15,000ドルから始められる。また、ニーズの拡大に応じて、少しの費用でコネクタを追加できる。
  • ELT および CDC:月額(年払い)159ドルから利用可能。超過料金は100万行あたり49ドルと透明性が高く、驚くことなく拡張することができる。
  • API 生成:データベース API の生成と管理が希望の場合、基本製品の価格は18,000ドルと競争力がある。
  • データオブザーバビリティ:透明性と価値へのコミットメントの証として、このツールは無料で利用できる。
  • DWH インサイト:エッセンシャルズプランも無料で利用可能。

Integrate.io への投資は、データプロセスの効率化と最適化への投資であり、長い目で見れば大幅なコスト削減と効率化につながる可能性があることを忘れないでください。

Hevo Data と Talend と Integrate.io: どれが最適か

予算やビジネス要件によっては、このデータ統合ソリューションのどれかがピッタリ合うかもしれません。Hevo Data は、手頃な価格とシンプルなインターフェースで中小企業に人気であり、Talend は、製品の多様性と豊富な機能で多くの企業ユーザーを獲得していますからね。

ただ、小規模ビジネスから企業レベルのデータ管理要件まで拡張可能な、手頃な価格のローコード/ノーコードソリューションをお探しでしたら、Integrate.io が最適なソリューションです。Integrate.io は、大体あらゆる規模や経験レベルのビジネスにとって、使いやすさと高機能性のベストバランスを提供していますからね。

Integrate.io でコード不要の統合を体験しよう

Integrate.io には、豊富なコネクタライブラリ、コード不要の自動化と機能を備えた直感的なインターフェース、その他より良い UX(ユーザーエクスペリエンス)を実現するための様々な機能があります。Integrate.io について詳しくお知りになりたい方は、ぜひデモをご予約ください。

Q&A

Q. データ統合とは何ですか?

A. データ統合とは、さまざまなアプリケーションやデータソースを統合し、ビジネスユーザーが単一の場所から全データを分析できるようにするプロセスです。そしてデータ統合ツールは、データの取り込み、クリーニング、その他の組織的なデータ管理タスクにも頻繁に対応します。

Q. Hevo Data と Talend と Integrate.io の主な違いは何ですか?

A. Hevo Data は、データ統合とパイプラインの機能は限定的ですが、製品は使いやすく、他のソリューションよりも低価格です。Talend には、エンタープライズレベルの機能と特徴を提供する様々なデータ統合および管理ソリューションがありますが、UX(ユーザーインターフェース)はより複雑で時代遅れであり、価格も高くなっています。

一方、Integrate.io のポートフォリオは、その多様性において Talend に似ており、ノーコード機能と一般的な使いやすさに重点を置いている点では Hevo Data に似ていますが、優れたカスタマーサポートと中堅企業のニーズにフォーカスすることで差別化を図っています。